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健康経営優良法人について、「当社でも取るべきだ」「取らないといけない」と会社さんごとに様々な考えがあると思います。
そして、そのために「様々な事例が知りたい」と考え、色々な資料を探している方も少なくないと思います。
今回はそんな方々のご参考になればと思い、健康経営に関する様々な事例をご紹介したいと思います。
やってわかった!健康経営の取り組みは中小企業でも非常に有効
当社も健康経営優良法人の認定をもらう前は、「健康経営」という認定証が欲しかっただけでした。
健康経営優良法人の手続きをするのにハードルが高くなかったので、特にキャリアの浅い事務員さんに「まずは自分でできる限りやってみてください」といったような感じでレベルアップの意図も含めて丸投げで作業を頼んでいました。
そういった意味では、志が低かったのです。
最初はそんな感じでした。
認定をもらうための行動をしていく中で、例えば従業員へのアンケートを取ったり、健康への意識づけを相互にやっていきました。
そうすることで、「従業員の皆さんは健康について、こういうことを考えているんだ」と経営者として気づきや次の行動へ結びつくことが大きかったです。
結果的には、そういったキャリアや会社の改善が進むことによって、求人面や取引先とのアピールで有効に活用できたということが現在の実情だったりします。
マネしやすい健康企業のユニークな取り組みをご紹介
すでに健康経営優良法人の認定を取られた方からすれば、「大したことはない」というお話かもしれませんが、簡単に振り返ってみたいと思います。
よくやってしまうケースかもしれませんが、当社も会社の1階にコンビニがあるためについついジュースやエナジードリンクを多く飲む人が当然いました。
そういったわけで、それぞれ成分表を公表しています。
当社ではデザイン制作もやっているので、デザインチームの方に一部をやっていただきました。
成分表を比較して「健康への影響をグラフ化して、飲み物を色々と選ぼう」という内容になりました。
飲み物の成分を比較したグラフを作成した影響から、私も家でお茶を作って持って来るようになりました。
最初は家でコーヒー豆を挽いてコーヒーを入れていたのですが、「カフェインを少し薄めた方が良い」といったように体のことを考え、今は普通のお茶を入れたりなど色々考えて飲み物を選ぶようになりました。
そして、飲み物の成分比較をしたグラフ作成の取り組みだったり、特に対外的なアピールや資料の部分でしょうか。
当社ではホームページの制作もやっているので、対外的なアピールでWebサイト管理スタッフに作業を任せました。
Webサイトに作成したグラフや資料を載せるのですが、スタッフは掲載ページを作成する段階で、健康に関する取り組みをしっかり読むことになります。
作業を通して、スタッフの意識が変わっていくケースが見受けられました。
それ以外にも、認定会社の強みとして
「健康経営優良法人なのでこうした方が良いですよ」「当社は健康経営優良法人なのでこういった取り組みをしていますよ」というような枕詞が使えるので、思ったことを言いやすい、話が通りやすくなるというのを感じています。
社員の成長にも有効な健康経営の取り組み事例
実際に健康経営に取り組んでみて、社内の意識は大きく変わったと思います。
それがどのような変化だったのかという事例を簡単にご紹介したいと思います。
まずは社員の意識に変化がありました。
健康経営優良法人の認定にあたって、色々と調べものをしたり、書類のやり取りや準備をしたり、アンケートを取ったりしていたスタッフの話です。
社員さんであれば、上長の指示でそのまま動いてそこで終わりといったようなことになりがちです。
たとえ、健康経営優良法人の認定が通らなかったからといって、ダメージがあるわけではありません。
ですから、任せてみることが出来ます。
そういった意味では、「任せられるかな」「不安だな」という上長側のトレーニングになるのです。
「絶対に失敗はさせられない」というようなプレッシャーがないので、色々と自由に試させてあげられる。
そういったことが出来ることによって、引き受けたスタッフにとっても自分の意志で色々と取り組んだり、依頼したりが出来るようになります。
当社の場合は、お客様にお願いしてお話を聞かせていただいたりということを自分なりに進んで出来るきっかけになりました。
社員の成長を促すきっかけになったというわけです。
そして、先程も少しお話したのですが、デザインチームのスタッフです。
制作物に対してお客様からの評判が非常に良いスタッフなのですが、やはり「自分の制作物に自信が持ち切れない」といった場合があります。
そういった場合には、資料作りをやってもらい、社内でも「これは見やすい」「これは面白い」と手に取ってじっと見てくれる人がいる。
そうなると、使ってもらった結果を見て活用されている喜びを非常に感じますし、次へのモチベーションになります。
実際、資料作りをした時期から技術的にも能力的にも自信を持ったのか、非常にレベルアップをしていました。
その面で当社としては副次的効果というよりも、戦力的に大きな成長を迎えることができました。
このように社員の成長に繋がったのが大きかったです。
そして、健康面でのレポートです。
普段、健康情報に目を通すことなどしなかったり、「会社のこういう面を気に入ってくれている」とことなど中々分からない面がありますが、社内の匿名アンケートを取った中で、スタッフ各自の意見を知ることができる項目がありました。
実は、社員の皆さんが社長に言うことは綺麗事だと思っていましたが、匿名アンケートを取ってみると「こういうところで良いと思ってもらえている」「こういうところで満足してもらえている」とおべんちゃらではない本当の満足度を知ることができたのです。
個人の意見は伏せていますが、データの結果として社内で共有される。
そういった好循環を迎えられたのもかなり大きかったです。
最後に
まとめると、健康経営は中小企業でもできます。
そして、ある程度結果を出そうと健康経営の取り組みを真剣にやることは、結果的に会社へのフィードバックになって得るものが非常に大きかったです。
健康経営優良法人の取得を希望されている企業様、非常にお勧めですのでご検討いただければと思います。
今回は以上です。
「中小企業でもできる!健康企業のユニークな取り組み事例」の動画版はこちら。